水戸芸術館新館長に世界的指揮者、小澤征爾が就任

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水戸芸術館新館長就任が決まった小澤征爾
  • 水戸芸術館新館長就任が決まった小澤征爾
  • 水戸芸術館は高さ100mの塔をシンボルとし、コンサートホール、劇場、現代美術ギャラリーの三つの専用空間で構成された複合文化施設
水戸芸術館(茨城県水戸市)の新館長に指揮者で水戸室内管弦楽団音楽顧問の小澤征爾(77歳)が4月1日付けで就任することが決まった。

水戸芸術館は2012年5月に初代館長・吉田秀和が逝去して以来、館長不在の状態が続いていた。世界的指揮者であり、開館当初より水戸室内管弦楽団の音楽顧問を務めてきた小澤が館長となることで、「水戸から世界へ」より一層芸術文化を発信していくことを目指す。

小澤は1935年、中国のシャンヤン(旧奉天)生まれ。59年秋、フランスのブザンソンで行われたオーケストラ指揮者国際コンクールで第1位を獲得。当時ボストン響の音楽監督であり、このコンクールの審査員であったシャルル・ミュンシュに翌夏タングルウッドに招かれ、そこでバークシャー・ミュージック・センターの最高位賞、優秀な学生指揮者に贈られるクーセヴィツキー賞を獲得した。

その後西ベルリンでヘルベルト・フォン・カラヤンに師事。レナード・バーンスタインの目にとまり、61年から2年間、ニューヨーク・フィルの副指揮者を務める。シカゴ交響楽団のラヴィニア・フェスティバルやトロント交響楽団などの音楽監督を経て、73年ボストン交響楽団の第13代音楽監督に就任、アメリカのオーケストラ史上でも異例の29年という長期にわたって務め、アメリカ国内はもとよりオーケストラの評価を国際的に高めた上、世界最高のオーケストラの一つとの評価を確立した。

2002年元日のニューイヤー・コンサートでは、日本人として初めてウィーン国立歌劇場の指揮台に登場、その模様は世界65ヶ国に中継され、各方面から好評を博した。同年秋から2009年まで、同歌劇場の音楽監督を担っている。

日本においては、秋山和慶とともに恩師齋藤秀雄を偲んで1984年に開催した齋藤秀雄メモリアルコンサートを基礎にサイトウ・キネン・オーケストラを設立、1987年より正式に活動を開始。そして1992年より、国際的音楽祭“サイトウ・キネン・フェスティバル松本”へと発展させ、それ以来毎年大きな注目を集めている。

現在、小澤は療養のため演奏活動を休止していたが、3月30日、若手を育てる「小澤征爾音楽塾」で久々に指揮台に立ち、ベートーベンの「エグモント序曲」で約10分間、指揮棒を振った。8月には長野県で開催される「サイトウ・キネン・フェスティバル松本」にてラヴェルの「子供と魔法」を指揮をすることが発表されている(全4公演)。
《編集部》
  • 水戸芸術館新館長就任が決まった小澤征爾
  • 水戸芸術館は高さ100mの塔をシンボルとし、コンサートホール、劇場、現代美術ギャラリーの三つの専用空間で構成された複合文化施設

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