百貨店各社の3月売上高好調、伊勢丹新宿店は16.3%増、阪急うめだ本店72.8%増

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大手百貨店から3月の売上高が発表された。アベノミクスを背景にした円安効果や株高、景況感の改善から、前月に引き続いてラグジュアリーブランドなどの高額商品が好調に推移。気温上昇に伴って春物衣料の販売が伸びたことも、各社の売上高を押し上げた。

三越伊勢丹ホールディングスは、三越伊勢丹の合計で前年同月比9.4%の増。前月の0.7%減から大きく回復した。店別の売上では、リニューアル効果が顕著だった伊勢丹新宿本店が16.3%ものプラスを確保。他5店も全て前年対比プラスとなった。前月3.2%の減と伸び悩んだ三越は、銀座店が10.1%、日本橋本店が5%の増。春物衣料のキャンペーンや雑貨フェアなどが功を奏し、両店とも前月を上回る結果となった。また国内グループ百貨店の売上げも、10店舗全てが対前年比プラスを達成。2月に対前年比を割り込んでいた札幌、函館、名古屋、松山の各店もプラスに転じた。

J.フロント リテイリングは、大丸松坂屋・パルコ初の共同大型販促「春のウルトラサンクスフェスティバル」が盛況だったほか、ジャケット、パンツ、スプリングコートなど春物衣料の販売が月を通してコンスタントに推移。前月に引き続き、ラグジュアリーブランドや美術宝飾品などの高額商品も大幅に売上を伸ばした。大丸松坂屋百貨店合計で、対前年7.4%の増を記録。関係百貨店を含めた百貨店事業合計でも同6.6%の増となった。これで、両集計は8ヶ月連続で前年実績を上回ったことになる。店舗別では、直営16店舗中の13店舗と、博多大丸、高知大丸がそれぞれ前年以上の実績を確保。食品売場の大型リニューアルが進行中の松坂屋名古屋店は高額商品の販売が寄与し、5ヶ月連続での対前年プラスとなった。

エイチ・ツー・オー リテイリングも、春物ファッションとラグジュアリーブランドが販売を後押しした。阪急本店は対前年で61.8%の増。阪急うめだ本店は前月の63.6%増から72.8%増に、阪急メンズ大阪も同4.1%増から13.6%の増へと拡大し、昨年11月のグランドオープン以降、好調さをキープし続けている。昨年11月以降、前年割れが続く阪神本店は今月も売上を回復できず、対前年10.1%のマイナスとなった。

高島屋は株価上昇に伴う資産効果による高額商品の拡大、春物衣料と宝飾品の好調な推移により、ほぼ全店が前年の実績を上回った。14店舗合計で対前年4.9%の増を記録。0.3%の増だった前月から大きく伸長した。国内百貨店子会社18店舗合計でも、前月の0.3%増から5%増へと拡大。店舗別では玉川店の9.1%増、新宿店の8.7%増、日本橋店の7%増など、関東地区の好調ぶりが目立っている。商品別売上では、特選衣料雑貨と宝飾品が前年比でそれぞれ2桁の売上増。市場マインドの回復を実感させる結果となった。

そごう・西武は景気回復ムードの高まりもあり、全国的に好調に推移。そごう・西武24店舗計で前比103.2%と3ヶ月連続で増収を確保。主力の西武池袋本店(前比105.3%)、そごう横浜店(前比107.6%)をはじめ、24店舗中20店舗が前年をクリア。領域別では、依然好調継続の宝飾・時計といった高額商材の続伸に加え、婦人雑貨・婦人 服・紳士服などファッション領域も軒並み増収。中旬から投入した自主開発商材「リミテッド エディションフェア」の活性もあり、婦人ファッションではリミテッドエディション商材を中心に 明るいコーディネートを楽しめる花柄パンツが高伸長。また食品領域でも高額帯の花見弁当や高価格帯のスパークリングワインが好調といった傾向が見られた。
《薄井テルオ》

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