東京カレンダーとワンモアが、食のクリエイターを支援する「東京カレンダーファンド」をスタート

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東京カレンダーファンド
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不特定多数の人々がインターネットなどを通じて、プロジェクトの実現を目指す他の人々や団体に資金を提供する“クラウドファンディング”。

欧米で普及が進んでいるサービスだが、日本でも次々にクラウドファンディングサイト立ち上がり、それぞれに特徴のあるサービスを展開しつつある。

そんな中、3月末にスタートしたクラウドファンディングサービスが「東京カレンダーファンド」。東京発の都市型ライフスタイルを提案する雑誌「東京カレンダー」の出版元である東京カレンダー株式会社と、クラウドファンディングのASPサービス提供やコンサルティング事業を手掛ける株式会社ワンモアが、共同で事業を行っている。

「東京カレンダーファンド」の特徴は、雑誌「東京カレンダー」が掲載する飲食店やプロダクトのように、何らかの形で食に関係する分野のクリエイターや団体がプロジェクトを起案している点。例えば現在募集されているプロジェクトとしては、「プロダクトデザインチームMicroWorksが提案する『フラミンゴワイングラス開発』プロジェクト」「日本テキーラ協会が提案する『日本未輸入のテキーラを20種メキシコで買い付ける』プロジェクト」「CSイノベーションが起案する『宇宙技術を応用!アイスクリームを極上の食感で食すためのスプーン開発!』プロジェクト」が投稿されている。

サイトを使用するにあたっては、まずログインアカウントを作成する。投稿されている中に支援したいプロジェクトを見つけたら、「このプロジェクトを支援する」ボタンをクリックして支援金額を選択(決済はクレジットカードのみ)。後は決済画面で必要項目を入力・確認するだけだ。各プロジェクトには募集期間と目標金額が設定されており、期間内に目標金額に達しなかった場合は支援者に全額が返金される。また、支援金額に見合った様々なリターンがあるのも同サービスの特徴。例えば「プロダクトデザインチームMicroWorksが提案する『フラミンゴワイングラス開発』プロジェクト」で15,000円を支援した場合、「『東京カレンダー』がセレクトしたワインの美味しい厳選レストランで食事をする権利」を手にすることができる。

「東京カレンダーファンド」誕生の背景には、飲食ビジネス全般を巡る厳しい経済環境がある。食にまつわる新しいクリエイティブは盛んに発信されているのに、金融機関やスポンサーの懐事情が悪化しているため、飲食関連事業者への資金提供が滞っているのだ。今回の試みは、新しいクリエイションに挑戦する事業者やクリエイターの活動を、雑誌「東京カレンダー」の読者やサイト閲覧者が、小口の資金を提供することで応援する仕組み。“食”に関心を持つ個人の力は小さくても、大勢集まれば、“食”を中心とした新しいサービスやプロダクトを実現することができる。支援者に食関連ビジネスへの参加意識が芽生える点も、「東京カレンダーファンド」ならではの特徴と言えるだろう。

今後の「東京カレンダーファンド」は、ムック本の制作、クリエイターやクライアントと手を組んで行う商品開発、レストランが行う読者参加型イベントなどの分野で起案を募っていく。2013年末までの目標は、計50プロジェクト、5,000万円の資金調達。また、サービスを提供しているワンモアも、雑誌社が展開する様々なクラウドファンディングサービスをサポートしていく予定だ。
《薄井テルオ》
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