東レが新開発のナイロン糸「アミランBK」を販売。深みのある黒色とソフトな風合いを実現

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東レ株式会社は、新しく開発した超黒色ナイロン糸「アミランBK」の本格販売を開始する。

本製品の開発テーマは「高級感を持つ、深みのある黒色」。使用する黒色顔料の最適化を図ることで、従来市販されている黒色ナイロン糸に比べ、深色性を約10%向上させた(タイツ編地にした場合の評価)。今まで難しかった深みのある黒の表現が可能になったことにより、アパレルメーカーは製品企画の幅を広げることができる。

ソフトな風合いも本製品の大きな特徴。ポリマー濾過・分散技術を最適化して、単糸繊度(1本の細さ)を1.2デシテックスクラスの細繊度に加工。さらに高速製糸技術を適用して仮撚り加工糸のパルキー性(かさ高性)を向上させた結果、ソフトで心地よい肌触りを実現した。

環境性能の高さも見逃せないポイント。繊維製品の製造時には染色工程が欠かせないが、黒色ナイロン糸はナイロンポリマーの中に黒色顔料を含有させるため、製繊・編立加工後に黒色に染色する必要がない。染色時のエネルギーが不要で染色排水も出さないため、「アミランBK」は従来のナイロン糸に比べて、CO2排出量を約12%も低減できるという。

ただし、ナイロンポリマーの中に黒色顔料を含有させる際には、顔料のコントロール性が重要な課題となる。従来の方法だと顔料の粒子が凝集してしまい、糸の色にムラが出てしまうが、東レは独自の加工技術でこの問題を克服。ポリマーの中に黒色顔料を均一かつ高濃度に微分散させることで、「アミランBK」独特の深みのある黒色を実現した。

「アミランBK」の展開は、22T-10F、33T-26F、56T-48F、78T-68Fの4品種からスタート。東レは2013年度100トン、2016年度150トンを販売する計画だ。
《編集部》
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