発売50周年を迎える東レの「シルック」。店頭企画や新素材の発売、銀座三越、銀座松屋でイベント開催

2013.03.22
1963年に発売された東レ株式会社のシルキー・ポリエステル素材「シルック」。天然絹の構造を模倣した原糸の開発から生まれた同繊維は毎年のように進化を続け、素材ラインナッップを拡充してきた。近年は着物などの和装だけでなく、洋装ファッション向けの製品も販売されている。

東レは「シルック」の発売50周年を記念し、今年1年を通じて様々な記念企画を順次展開していく。企画のテーマを「次のかがやきへ。」と決め、50周年を明示したシンボルマークも設定した。

記念企画は、既に開催中の「GINZA FASHON WEEK」にて展開中。3月23日(土)には銀座三越松屋銀座の各店頭で洋装のフロア・ファッションショーが開催される。また、銀座三越では3月20(水)から26日(火)にかけて、松屋銀座では3月23日(土)に、「シルック」製品を使用したファッション専門学校生とのコラボレーション企画が予定されている。
ほかにも、主要百貨店を舞台にした「東レ“シルック”きもの」特別販売会(春と夏、東京大阪他)と、業界関係者に向けた新商品発表会(7月、東京)が控えている。

もうひとつの話題は、発売50周年を記念した和装用の新しい織物素材「シルック奏美(そうび)」の発売。これは着物着用時の快適性に着目した新素材で、原糸に特殊な糸加工技術を適用することで、しなやかでソフトな風合いの織物に仕上げている。また、織物設計の改良によって従来品対比で10~15%もの軽量化を実現。繊維に制電性をもたせることで、気になる静電気の発生も抑えている。「シルック」シリーズの大きな特徴である、“洗えて、しわになりにくい”という扱いやすさも従来品同様だ。

東レは「シルック奏美」の販売に際し、夏向けには薄手で通気性に優れた絽織物を、通年用としては厚手のジャガード織物を中心とした商品をバリエーション展開していく予定。格販売は4月からで、初年度5000着分、3年後には30000着分の販売を見込んでいる。
編集部
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