【INVERVIEW】ヴィヴィアン・ウエストウッドが自ら語る、13-14AW新作コレクション

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ヴィヴィアン・ウエストウッド氏
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  • ショーのフィナーレでのヴィヴィアン・ウエストウッド氏と夫のアンドレアス・クロンターラー氏
  • コレクションのインスピレーション源となった中世の写本
パリファッションウィークで開催された「ヴィヴィアン・ウエストウッド・ゴールドレーベル(Vivienne Westwood Gold Label)」の13-14AWコレクションショー。新作コレクションに込めた想いを、会場でヴィヴィアン本人に聞いた

――今回のコレクションのインスピレーション源は?

今回のコレクションは、偶然出合った中世の写本のイラストからイマジネ−ションが広がり、中世の時代へ思いを巡らせることになった。そこに使用されていたタイポグラフィもとても美しく、今回メッセージプリントとしてデザインにも落とし込んでいる。

この写本の時代に行われた十字軍の東方遠征は重要な出来事だった。十字軍は、イタリアや東方の国々から美しいファブリックや贅沢品などとともに、文化や考え方などのアイデアを、英国に持ち帰り、後の文明に大きな影響を与えた。そんな中世のムードや当時の服装が、現代のウェアへと昇華されたのがこのコレクションだ。

――あなたが過去の時代の歴史や衣装に惹かれるのはなぜ?

中世の衣装を参照したのは、フューチャリスティックなものをつくり出したかったから。人間は、過去を振り返り、自分なりの視点で過去を見つめることで、こうなりたい、という将来の姿を思い描くことができる。それがファッションデザインであり、過去を参照することで、より美しい世界を創造できると信じている。

――コレクションに政治的な意味を込める理由は?

“経済”の視点からは、よりよい将来を思い描く力が欠けているからだ。だからこそ私は、ファッションを政治的なメッセージを表明するための機会として捉えている。

――あなたは長年、地球温暖化防止のための「気候革命」を訴え続けている理由は?

経済活動と地球環境は密接に結びついている。環境にとって良いことは経済にとっても良いことであるのは明らかで、環境危機は経済危機にもつながる。しかも、その影響は長期間にわたるもの。このまま温暖化が進めば人間は絶滅してしまう。今のビジネスチャンスのために、地球と人類の将来を犠牲にすべきではない。これは国家ごとの問題ではなく、人類としての問題。すべての世代にとって重要なことであるから、政府も立ち上がらないといけない。

私は、すべてのNGOを支持しており、特に今回、世界的環境保護団体「Greenpeace(グリーンピース)」の北極を守る活動を支援するために、ショー会場でもメッセージカードを配った。北極は地球温暖化の深刻な影響を受けている地域であり、最も守らなければいけない地域のひとつであるのに、現状は石油や漁場を求めて、さまざまな国々が北極を荒らそうとしている。北極は誰のものでもないのにだ。2012年6月には、国際キャンペーン「Save the Arctic」を立ち上げた。すでに、ハリウッドスターやミュージシャン、ビジネスリーダーなど250万人が参加してくれている。

――最後に日本のファンへのメッセージを。

私からのメッセージはただひとつ、「SAVE THE ARCTIC, SAVE THE WORLD(北極を救おう、地球を救おう)」よ。
《編集部》
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