【東コレ評vol.08】五十君花実(繊研新聞)「ブランドやショーの精度がはっきり見えたシーズン」

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「FASHION HEADLINE」では、2013年春夏東京コレクション評をジャーナリストやバイヤーの方々からお聞きしました。

第8回目は繊研新聞の五十君花実(いそぎみ はなみ)さんです。

回答者:
五十君花実(繊研新聞 記者) 

Q1:よかったブランドとその理由(5ブランドまで)
A:
・ミントデザインズ(mintdesigns)
今期は得意のプリントを主役にするのではなく、フォルムを作ろうとしていたのが新鮮だった。
・ビューティフルピープル(beautiful people)
突飛なアイデアなのに、ちゃんときれいというギャップが相変わらず楽しい。
・エーディグリーファーレンハイト(A DEGREE FAHRENHEIT)
布の流れや動きを作り出すテクニックがしっかりあって、白一色でも全く飽きなかった。硬さが抜けて軽やかさも加わった。
・ファセッタズム(FACETASM)
ストリートとエレガンスのハイブリッド具合が想定の範囲を超えてくる。心を掻き立てる切迫感がある。

Q2:今後期待できる注目ブランドとその理由
A:
「ヤストシ エズミ(Yasutoshi Ezumi)」「アツシナカシマ(ATSUSHI NAKASHIMA)」「エモモナキア(et momonakia)」に、上記のエーディグリーファーレンハイトを加えたブランド群が、この数シーズンで東コレの新しい流れとして台頭してきた。彼らはしっかりとした服作りのテクニックがあって、“カワイイ”ではなく“エレガント”な大人の服を作ろうとしている。課題も多いが、いい加減見飽きた「東コレ=ポップでカワイイ」の定義を解体してくれるのではと期待している。

Q3:ほしいアイテム、オーダーしたもの
A:
ビューティフルピープルのGジャン、ミヤオ(MIYAO)とマメ(mame)のワンピース、クロマ(chloma)のスカート、ピッピ(Pippi)のサンダル!

Q4:今季のコレクション全体の感想
A:
ヴァーサストーキョーやギンザランウェーなどの大きなイベントは無かったが、その分ブランドやショーそのものの精度がはっきり見えたシーズンだった。スケジュール調整の悪さは今後の課題。

Q5:東コレについて思うこと
A:
海外のショーは基本バイヤーやジャーナリストに向けたものだが、東コレはバイヤーが来るショーは数えるほどしかない。消費者へのアピールも勿論大切だが、バイヤーに「見なければ」と思わせる内容にしていかないと、ショーをしたって次のステップへは行けないということをブランドは自覚するべき。運営側には、有望な若手ブランドの継続的な支援(金銭的なものもそれ以外も)を期待。
《編集部》

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