ナイキがコールハーンを約460億円でトミー・ヒルフィガーの元親会社に売却

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ナイキ(本社:アメリカ・オレゴン州、NYSE:NKE)は2012年11月16日、傘下のコールハーン(Cole Haan)を投資会社のエイパックス・パートナーズ(Apax Partners)に5億7000万ドル(約460億円)で売却する契約を締結したことを発表した。2013年初旬までに取引を完了させる予定。

ナイキのマーク・パーカー(Mark Parker)社長兼最高経営責任者(CEO)は、「今回の決定により、利益を追求するために最も可能性の高いビジネスチャンスへ集中していくことができる。また、現在所有する他の各ブランドがナイキブランド確立のために互いの補完関係を最大限に発揮できるようになる」と述べている。

ナイキは2012年5月31日に、アンブロとコールハーンの売却を発表。10月24日にはアンブロを、アイコニックス・ブランド・グループ(Iconix Brand Group)へ2億2500万ドルで売却することを発表している。この取引は2012年内に完了する予定。この2ブランドの売却により、今後ナイキは、「NIKE」をはじめ子会社である「ジョーダン(Jordan)」、「コンバース(Converse)」、「ハーレー(Hurley)」の経営に集中していく。

エイパックスは世界屈指の投資会社のひとつ。30年以上に渡り、世界中の幅広いビジネスセクターで投資事業を展開してきた。同社が助言するファンドの資産は世界全体で350億米ドルを超える。2006年にはトミー・ヒルフィガーを12億ドルで買収し、2010年に22億ドルで米アパレルのフィリップス・バン・ヒューゼン(Phillips-Van Heusen)に売却している。

また、エイパックスは、コンバースのCEOとして同ブランドの売上を1億5000万ドルから10億ドル超にまで上昇させ、ライフスタイルブランドとして急成長させた立役者として知られるジャック・ボーイズ(Jack Boys)をパートナーに迎える。エイパックスの小売り・消費財チームでパートナーを務めるアレックス・ペレグリーニ(Alex Pellegrini)は今回の発表について、「我々はジャック・ボーイズ氏と連携して、米国や世界でコールハーン・ブランドを成長させることを非常に楽しみにしている。コールハーンは幅広い消費者に認知されたブランドであり、将来的にさらに大きな成長の機会を秘めていると確信している」と語っている。

コールハーンは1928年創業のアメリカのシューズブランド。アメリカ国内に108店舗、カナダ、中国、日本に68店舗を展開している。1988年にナイキが100%子会社化した。コールハーンのクラシックなレザーシューズに、ナイキのエアソールを組み合わせたシューズを開発。特に今春発売された「ルナロン」ソールの「ルナグラント」は、藤原ヒロシが手掛けるフラグメントデザインとのコラボのウイングチップなども発表され、完売モデルが続出する大ヒットとなっている。
《編集部》

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