売り上げ2130億円を見込む「劇場型百貨店」。阪急百貨店うめだ本店がグランドオープン

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自主編集手芸用品売り場「セッセ」
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  • 阪急百貨店うめだ本店エントランス
11月21日、増床改装中だった阪急百貨店うめだ本店がグランドオープンした。今回の改装オープンは二段階方式となっており、グランドオープンに先駆けて10月25日には第二期棟の一部区画を先行オープンした。

今回の増床で阪急百貨店うめだ本店の売り場面積は8万平方メートルとなり、初年度売り上げ目標は隣接する阪急メンズ館と合わせて2130億円を見込む。阪急メンズ館の売上高が200億円内外であると推測されるため、うめだ本店単体では1900億円前後を見込んでいることになる。

「劇場型百貨店」を標榜する新生うめだ本店の見どころは8万平方メートルという広さを利用し、9階の「祝祭広場」(2000平方メートル)に代表される憩いのスペースを多く取り、お客さんの滞留時間を長める工夫が各所でなされているところにある。非物販である憩いのスペースをすべて合計すると面積にして1万6000平方メートルとなり、総売り場面積の2割弱を占めることになると指摘する人もいる。

そして10階の「梅田スーク」に、増床期間中休止していた自主編集手芸用品売り場「セッセ」を復活させ、それを取り囲むようにこれまで百貨店への出店が不可能だった小規模デザイナーブランドや作家ブランド、原料メーカー直営店などを集積した。百貨店へのテナント出店は家賃支払いや従業員の雇用など諸経費がかさむため、これまで企業体力のある大手・中堅ブランドに限られてきた。このことが各百貨店の同質化を招いた側面がある。そのためには小規模デザイナーや作家ブランドなど希少性のあるブランドの導入が不可欠だと言われてきたが、各百貨店とも取り組めていなかったのが現状であり、その部分をクローズアップできたところに阪急百貨店うめだ本店の独自性がある。

10月25日の先行オープンでは初日に20万人の来客があり、その後グランドオープンまでに累計400万人に到達したというほど注目度は高い。まずは上々の滑り出しを見せたといえるだろう。
《ファッションライター南充浩》
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